Red bellied

ノーベル医学生理学賞を受賞したニコラス・ティンバーゲンがトゲウオで行った実験で有名なものがある。トゲウオの雄は産卵床を作って雌に産卵させるが、腹部の赤い雄が近寄ると攻撃をはじめ、追い払う。トゲウオの雄はこの行動において「腹部が赤い」という要素に反応する。ティンバーゲンは様々な模型で実験している。下側半分を赤く塗ったただの石には攻撃してくるが、トゲウオに似せた腹部の赤くない模型には攻撃してこないという。「腹部が赤い」＝「レッド・ベリー」というキーワードのDNAプログラムなんである。このような反応をティンバーゲンは鍵刺激と定義している。そういったわけで今夜は「グッドライフ」だね。